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2024.9.5スミッシングとは? フィッシングとの違いと被害事例・対策方法を解説
スミッシングは詐欺の一種で、フィッシング等と同様に、近年被害が増加しています。
本記事では、スミッシングの基本的な概要とその増加する背景について詳しく解説します。
さらに、スミッシングによる被害を未然に防ぐための対策方法についてもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
スミッシングとは?
スミッシング(Smishing)は、ショートメッセージサービス(SMS)を利用した詐欺の一種で、フィッシングと似た手法を用います。
スミッシングは「SMS」と「フィッシング」を組み合わせた造語で、主にスマートフォンのショートメッセージを通じて詐欺行為が行われます。
攻撃者は、偽のリンクやURLを含むSMSを送信し、受信者がそのリンクをクリックすることで個人情報や金融情報を不正に取得しようとします。
フィッシングとの違い
フィッシング(Phishing)は、主に電子メールを使った詐欺手法で、偽のウェブサイトやメールを用いて個人情報を盗む手法です。
たとえば、銀行やクレジットカード会社を装ったメールが届き、リンクをクリックすると偽のログインページに誘導されます。
ユーザーがそこにログイン情報を入力することで、攻撃者がその情報を盗むような仕組みになっています。
一方、スミッシングはSMSを利用するため、受信者は短いテキストメッセージで詐欺に遭遇します。
SMSが利用される背景としては、電子メールよりも即時性が高く、短いメッセージのためシンプルな攻撃ができる点にあります。
さらに、SMSは比較的信頼性が高いと感じる人が多いこともあり、スミッシングの方が騙されやすい傾向があります。
具体的な被害事例とは?
スミッシングの被害は年々増加しており、以下のような具体的な事例が報告されています:
1.偽の配達通知: 「配達業者」や「郵便局」を名乗るSMSが届くと、メッセージには「荷物の配達に問題が発生しました」といった内容が記載されています。
例えば、「配達が遅延しているため、再配達の手続きが必要です」という通知があり、さらに「こちらのリンクから手続きを行ってください」といった案内が含まれています。
その届いたリンクをクリックすると、偽のログインページに誘導されることがあります。
このページは、見た目が本物のサイトに似ているため、一見すると信頼できるように見えます。
しかし、実際には個人情報やクレジットカード情報を盗むために作られたもので、ログイン情報や個人情報を入力すると、攻撃者にその情報が送信されてしまうのです。
2.金融機関の偽通知: 「銀行」や「クレジットカード会社」を名乗るSMSが届き、「アカウントの異常を確認した」といった内容でリンクが送られます。
リンクをクリックすると、偽のログインページに誘導され、アカウント情報が盗まれる場合があります。
しかし、金融機関では一般的にSMSを通じて個人情報の取得やセキュリティに関するお知らせを行うことはありません。
ただし、本人確認のためにSMSを利用する場合があるため、その点は注意する必要があります。
3.ECサイトを装った詐欺: Amazonや楽天といった、人気のあるECサイトを装ったSMSも増加しています。
たとえば、「注文確認」や「配送ステータスの更新」といった内容のメッセージが届き、リンクが送られてきます。
リンクをクリックすると、偽のECサイトのログインページに誘導され、アカウント情報やクレジットカード情報を入力するよう促されます。
ここで入力された情報は不正に使用される可能性があります。
これらの事例は、スミッシングがどれほど巧妙で多様化しているかを示しています。
受信したSMSの内容には十分注意し、不審なリンクはクリックしないよう心掛けましょう。
被害を防ぐ対策方法とは?
スミッシングから身を守るためには、以下の対策が有効です:
1.リンクをクリックしない: 少しでも不信感のある送信者からSMSが届いた場合は、メールに含まれるリンクはクリックしないように心がけるようにしましょう。
リンク先が本物かどうか不安な場合は、公式サイトに直接アクセスして確認するのが安全です。
公式な通知は通常、公式サイトやアプリから確認できます。
2.闇雲にSMSを信頼しない: 金融機関や政府機関からの重要な通知は、通常、SMSではなく公式の通信手段を使用します。
そのため、疑わしい内容のSMSが届いた場合は、直接公式サイトやカスタマーサポートに確認することがおすすめです。
問い合わせを行えば、メッセージが送られた事実があるのかどうかを確認することができるので、未然に被害を防ぐことにつながります。
3.セキュリティソフトの導入を行う: セキュリティソフトの導入も有効な対策です。
一部のセキュリティソフトには、SMS詐欺を防ぐ機能が備わっているものもあります。
これにより、スミッシングの疑いがあるメッセージを自動的にブロックしたり、怪しいURLへのアクセスを遮断したりすることが可能です。
4.二段階認証の設定: 可能な限り、ログイン時の二段階認証を設定することも大切です。
万が一、ログイン情報が漏洩したとしても、追加で認証コードを入力しないとログイン完了にはなりません。
これによって、アカウントの安全性が大幅に向上し、スミッシングや他のセキュリティリスクに対する防御力が強化されます。
まとめ
SMSを悪用するスミッシングは、法人個人問わず誰もが直面する可能性があります。
スミッシングの被害を未然に防ぐためには、まずルールの整備や注意喚起を徹底することが重要です。
さらに、技術的な対策や仕組みの強化も併せて行うことで、より効果的な予防策を講じることができます。
被害を未然に防ぎながら、安全に利用できる仕組みを構築しましょう。