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2024.12.19【DX】オンライン上で本人確認が完結するeKYCとは?
インターネットがますます進化する中、オンラインサービスの利用が増えています。
特に金融機関やサービスの利用者にとって、本人確認(KYC:Know Your Customer)の重要性が高まっています。
従来の本人確認には、対面での手続きや書類提出が必要でしたが、近年では「eKYC(電子的本人確認)」という新しい技術が登場し、オンラインで手続きを完結させることができるようになりました。
この記事では、eKYCの概要やそのメリット、そして導入に伴うセキュリティ対策の重要性について解説します。
目次
1.eKYCとは?
eKYCとは、「electronic Know Your Customer」の略で、オンラインで本人確認を行うためのプロセスを指します。
従来のKYCは、顧客が銀行や金融機関に出向いて書類を提出する必要がありました。
しかしeKYCでは、スマートフォンやPCを使って本人確認が完結します。
これにより、顧客は自宅や外出先でも手軽にサービスへの登録ができ、オンラインバンキングや証券口座、その他の金融サービスの利用がスムーズに行えるようになりました。
大きく分けて以下の手順で進行します:
1.本人確認書類の提出:
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの画像を撮影してアップロードします。
2.顔認証:
顔認証技術を使用して、提出した本人確認書類の顔写真とリアルタイムで撮影された顔画像を照合します。
3.データ照合と確認:
提出された情報が正しいか、データベースと照合を行い、本人確認を完了します。
このように、eKYCは対面の手続きなしで迅速に本人確認を行うことができるため利便性が非常に高いといえます。
2.eKYCのメリット
2‐1迅速な手続き
➡従来のKYCでは、本人確認のために何日もかかる場合がありますが、eKYCはオンライン上で完結するため数分~数時間で完了します。
よって、顧客は時間的な負担を軽減でき、サービスの利用開始もスムーズに進みます。
2‐2 コスト削減
➡対面での本人確認には、従業員の工数や店舗の運営コストがかかっていました。
一方、eKYCではオンラインでの処理が可能なため、企業側のコストを大幅に削減できます。
このコスト削減分は、企業のサービス向上や新たなサービス開発に役立てることができます。
2‐3 顧客の利便性向上
➡eKYCは24時間対応が可能であり、顧客はいつでもどこでも本人確認ができるため利便性が非常に高いです。
また、オンラインで完結するため場所に縛られずに手続きを行うことができ、時間を無駄にすることもありません。
2‐4新規顧客の獲得
➡特に若年層や海外からの顧客にとって、eKYCは便利で魅力的な選択肢となります。
手続きの簡便さから、新規顧客の獲得に貢献することができます。
3.eKYC導入に伴うセキュリティ対策の重要性
eKYCの利便性は確かに魅力的ですが、その一方でセキュリティ対策も非常に重要です。
オンラインでの本人確認には個人情報や機密情報を取り扱うため、サイバー攻撃や不正アクセスから保護するための高度なセキュリティ対策が求められます。
3‐1データ暗号化
➡eKYCでは顧客の個人情報を安全にやり取りするため、データ暗号化が必須です。
アップロードされた本人確認書類や顔認証データは、すべて暗号化されて送信されるため、通信中にデータが盗まれるリスクを防止するといった効果があります。
3‐2多要素認証(MFA)
➡多要素認証は、eKYCのセキュリティ対策において非常に重要です。
パスワードやPINコードだけでなく、指紋認証や顔認証、SMSで送られる確認コードなど複数の認証手段を組み合わせることで、不正アクセスのリスクを大幅に減らすことにつながります。
3‐3生体認証技術の活用
➡eKYCでは、顔認証や指紋認証などの生体認証技術を用いることで本人確認の精度を高めることができます。
これにより、他人になりすますことが難しくなることで不正行為を防ぐことができます。
3‐4定期的な監査と不正アクセスの監視
➡eKYCシステムを導入した企業は、定期的に監査を行いシステムの脆弱性をチェックする必要があります。
また、不正アクセスや不正な登録の兆候をリアルタイムで監視する体制を整えることも重要です。
4.まとめ
eKYCは、オンライン上で手軽に本人確認を行える便利な仕組みです。
顧客にとっては迅速かつ便利な手続きが提供され、企業側にとってもコスト削減や新規顧客の獲得につながります。
しかし、同時にセキュリティ対策をしっかりと講じることが必要不可欠です。
データ暗号化や多要素認証、生体認証技術などを活用し、個人情報を守るための万全の対策を取ることが、eKYCの導入には欠かせません。
今後、eKYCの普及が進む中で、その安全性を高めることがさらに重要な課題となるでしょう。
eKYCの導入は、オンラインサービスの信頼性を高め、より多くの顧客に利便性を提供する大きな一歩となります。
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