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ボットウイルスとは?
ボットウイルスとは、コンピューターを悪用することを目的に作られたプログラムのことを指します。
感染したパソコンやスマートフォンを外部から遠隔操作することができるコンピューターウイルスの一種です。
ボットウイルスに感染したコンピューターは、ゾンビPCと呼ばれ、ボットネットワークの一部として動作するようになります。
遠隔操作の支配下に置かれたゾンビPCは個人情報を盗み出されたり、迷惑メールの発信元にされてしまうなど使用者の気付かない所で悪用されてしまう危険なウイルスです。
【参考元_総務省】https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security_previous/kiso/k04_bot.htm
ボットウイルスの感染経路について
リンク型感染
迷惑メールやSMSに貼り付けてあるリンクにアクセスすることより感染します。
一般的な手法ですが、未だに不正リンクによる被害が後を絶ちません。
アプリ型感染
非公式なアプリマーケットでダウンロードすることにより感染するケースもあります。
正規アプリ・公式マーケット以外でのアプリダウンロードは特に注意が必要です。
ダウンロード型感染
インターネット上でシェアされているファイルをダウンロードすることで感染する感染経路です。
無料でダウンロードできるコンテンツは多く、一見すると怪しくない作りになっています。
使用者が不正ファイルに気付かずダウンロードして、ファイルを解凍することで感染するという手口です。
ネットアクセス型感染
改ざんされた不正なウェブサイトにアクセスすることで感染してしまうケースです。
犯罪者はあらかじめ脆弱性のあるウェブサイトにボットウイルスを埋め込むことで感染を狙います。
調べものやネットサーフィンなど普段使用している使い方で知らないうちに感染してしまいます。
C&Cサーバーとは?
C&Cサーバー(コマンド&コントロールサーバー)とは、攻撃者がゾンビPCを組織化して、一度の指示で一斉に同じ動作を行えるようにしたり、盗み出した情報を受け取ったりするためボットネットワークをコントロールする司令塔の役割を担う指令サーバーのことです。
ボットウイルス感染における被害事例
① インターネットバンキングにおける不正送金
ボットウイルスに感染した端末でインターネットバンキングにログインするとセキュリティ上の理由により、ワンタイムパスワードを求める偽の画面が表示されます。
使用者が偽画面と気付かずID・パスワードを入力してしまうと自動的に預貯金が不正に送金されてしまいます。
② DDoS攻撃によるサービス停止
ゾンビPCを利用してDDoS攻撃に加担されることがあります。
ターゲットのサーバーに対して一斉にアクセスすることで、サーバーダウンを引き起こします。
③ 迷惑メールの送信元として悪用される
C&CサーバーからゾンビPCに指令することで大量の迷惑メールを送信させることができます。
さらにゾンビPCに登録されているメールアドレスも迷惑メールの送信先の対象になる場合があります。
そのため知らないうちに実際に関わりのある知人に迷惑メールを送ってしまうというケースに繋がります。
④ ウェブサイトの改ざん被害
ボットウイルスに感染させるため、脆弱性のあるウェブサイトがターゲットとなります。
ボットウイルスに感染させることで攻撃者は、対象のウェブサイトを改ざんすることが出来ます。
仮に対象となるウェブサイトが、ECサイトであれば閲覧したユーザーが感染被害に遭うため、運営元の信用問題にも関わってきます。
⑤ クリック型報酬の広告を利用した不正受給
クリックされることで報酬が発生するインターネット広告を悪用するパターンです。
ゾンビPCに対象の広告を何度も強制的に表示させクリックをさせることで不正に報酬を得る手法です。
⑥ 仮想通貨の採掘作業に利用され端末のパフォーマンス低下
攻撃者は、仮想通貨を売買するために必要な採掘作業を行うためゾンビPCを利用します。
採掘作業に使われたPCは、端末に負荷がかかり処理速度の低下などの症状に繋がり動作環境が極度に悪化します。
スペックの高いゾンビPCが利用される傾向があります。
【参考元_IPA情報処理推進機関_2023年セキュリティ10大脅威】https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2023.html
自身がウイルス感染被害に遭ったのに加害者に?
ご紹介したように様々な感染被害の要因となるボットウイルスですが、単に使用者が被害に合うだけではありません。
サイバー犯罪に利用されることで、被害者であるはずの使用者が加害者として見られるケースは少なくありません。
最終的な被害を受けた使用者から見ると、直接攻撃してきた人物が加害者に見えるということです。
会社経営をされてる方は、自分の大切な会社の風評被害にも繋がりかねないためセキュリティ対策を講じる必要があると言えます。
ボットウイルスに有効な対策は?
これまでに説明したことからボットウイルスが及ぼす影響や危険性についてはお分かりいただけたと思います。
ではどのような対策がボットウイルスに効果的なのか対策方法をご紹介します。
コンピューターを常に最新の状態にする
パソコンやスマートフォンのOSや使用するアプリケーションソフトを常に最新の状態にしておく必要があります。
各種OSのアップデートは、定期的に実施されており、バグの修正やセキュリティ強化、新機能の提供など、現状の問題点や脅威に対処するという目的があります。
常に最新の状態を保つことでセキュリティホールの修復効果も得られるため、アップデートの通知がきたら直ぐにアップデートを実施すると良いでしょう。
セキュリティソフトで対策をとる
ボットウイルスに有効な対策としては、セキュリティソフトをデバイスにインストールしておくことが大切です。
ただしセキュリティソフトの定義ファイルを常に最新の状態にしておくことや、有効ライセンス期間の管理にも注意しましょう。
市販で販売されているセキュリティソフトや無料で利用できるMicrosoft Defenderでは最低限のセキュリティ機能しか搭載されてないことや自動アップデートに対応していない製品も多くあるため、多少リスクが軽減されるという認識でいた方が良いでしょう。
当社が推奨するベストなアンチボット対策とは?
これまでにボットウイルスに有効な対策について説明をしましたが、どれも少なからず不安要素が残ってしまいます。
それでは不安要素を解消してくれて、尚且つボットウイルスに対応できる対策をご紹介します。
当社が販売する、「クラウド型UTM」の機能にはボットウイルスに有効な「アンチボット機能」が含まれているため最適な対策と言えます。
そもそもボットウイルスは亜種が非常に多いことや感染経路が多数存在することから、通常のセキュリティソフトでは発見することが自体が困難です。
「アンチボット機能」には、常に不信な挙動や通信がないか確認できる特殊なスキャン機能が搭載されています。
そのため未知のボットウイルスや、司令塔であるC&Cサーバーの通信の検知が可能になります。
さらに「クラウド型UTM」は、セキュリティソフトとは異なり、高いセキュリティレベルを実現する製品としてあらゆる企業、団体、行政などに採用されている実績があり、アンチボットだけではなく複数のセキュリティ機能を搭載しているサービスのため総合的に様々な脅威に対応できます。
また、「クラウド型UTM」はインストール型で外出先でもセキュリティが有効なため、ロケーションフリーで非常に使い勝手の良いサービスです。
当社の「クラウド型UTM」は、自動アップデートにも対応しているため安心してご利用いただけるベストな対策と言えます。
まとめ
ボットウイルスとは、攻撃者があらゆる感染経路を用いて他者のデバイスを感染させることで、攻撃者の支配下に置き遠隔操作で犯罪に使用するために作られたプログラムのことです。
被害ケースは、情報搾取、不正送金、迷惑メール送信元など様々な形で悪用されます。
被害に遭う条件次第では、犯罪の加害者として見られることや、風評被害、信用問題などにも繋がりかねません。
有効な対策としては、OSやアプリケーションソフトを常に最新の状態で使用し、セキュリティツールで対策をとることが大切です。
近年、猛威を振るっているサイバー攻撃は日々進化を続け、より巧妙に感染手口を変えています。
それに対抗するには、脅威の特性を十分に理解し可能な限り有効なセキュリティツールで対策をおこない、使用者自身も常に多角的に注意を払う必要があるでしょう。