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2024.9.4メールアカウント乗っ取りのリスクとその対策とは?
現代のデジタル社会では、インターネットの普及に伴い、アカウントの乗っ取り被害が急増しています。
「アカウントが乗っ取られることが心配」「どうやって乗っ取りを防げばいいのか知りたい」という方も多いでしょう。
一度アカウントが乗っ取られると、その影響は広範囲に及び、場合によっては取り返しのつかない状況になることもあります。
アカウントを守るためには、強固なパスワードの設定や、不審なリンクのクリックを避けるなどの対策が必要です。
この記事では、メールアドレスが乗っ取られた場合に考えられる影響と、その対策方法について詳しく解説します。
メールアドレス乗っ取りの影響
1. 個人情報の漏洩
メールアカウントにアクセスされると、保存されている個人情報や連絡先、過去のメール内容が悪意のある第三者に漏洩する可能性があります。
これにより、パスワードリセットメールや重要な確認メールなどが盗まれ、さらなるアカウント乗っ取りのリスクが高まります。
2.詐欺やフィッシングの被害
乗っ取られたメールアカウントを使って、友人やビジネスパートナーに対して詐欺的なメッセージを送信することができます。
金銭を要求するメールや、偽のリンクを含むフィッシングメールが送られることで、受取人も被害に遭う可能性があります。
3.機密情報の漏洩
ビジネスメールが乗っ取られた場合、重要な機密情報やビジネス戦略が漏洩するリスクがあります。
これにより、競争相手に有利な情報を与えてしまったり、顧客との信頼関係が損なわれたりする可能性があります。
4.アカウントの不正利用
乗っ取られたメールアカウントを用いて、他のオンラインサービスで不正にログインする試みが行われることがあります。
特に、パスワード再設定のメールを受信できるため、他のアカウントも危険にさらされることがあります。
実際に被害事例として、近畿大学の学生・教職員向けECサイトの運営会社で個人情報流出の被害が発生しました。
詳しくはこちら:学生・教職員等の個人情報の流出について
5.社会的・信頼性のダメージ
特にビジネスでのメールアカウントが乗っ取られると、企業のブランドイメージや顧客からの信頼が大きく損なわれる可能性があります。
たとえば、偽の請求書や不正なリンクを含むメールが送られると、顧客が騙されて被害に遭ってしまうといったケースも考えられます。
誤った情報や無礼なメッセージが送られることで、顧客からの信頼を失うリスクがあり、事業の継続が困難になってしまうことも。
どのように対策すればいいのか?
1.パスワードはできるだけ複雑にする
パスワードは、英字、数字、特殊文字を組み合わせた強力なものに設定することが重要です。
また、同じパスワードを複数のアカウントで使い回すのは避け、各アカウントごとに異なるパスワードを設定しましょう。
それに加えて、パスワードは定期的に変更することが推奨されます。
特に、セキュリティに不安がある場合や、最近パスワードが漏洩した疑いがある場合は、速やかに変更することが重要です。
2.二要素認証を活用する
二要素認証は、アカウントにログインする際にパスワードに加えて追加の認証手段を要求する方法です。
主な方法としては、SMS認証、メール認証、生体認証等があげられます。
二段階認証を設定しておくことで、万が一パスワードが漏洩しても認証コードが必要になり、アカウントの安全性が高まります。
3.定期的にメールアカウントを確認する
不審な活動や未承認のログイン試行がないか、定期的にメールアカウントを確認することで、未然に不正利用を防止することができます。
また、メールの送信履歴やログイン履歴を確認することで、異常を早期に発見することにもつながります。
そのため、メールのリンクや添付ファイルを開く前に、その送信者が信頼できる人物であるか確認する習慣をつけましょう。
特に、不審なリンクや添付ファイルが含まれているメールは、開く前に慎重に確認することが必要です。
4.セキュリティツールの利用
コンピュータやスマートフォンにセキュリティソフトをインストールし、最新の状態に保つことでマルウェアやフィッシング攻撃から保護することができます。
セキュリティソフトは、ウイルスやスパイウェアの検出・駆除に役立ちます。
特にUTMは、不正なURLにアクセスできなくするようなシステムが組み込まれているため、未然に対処することが可能です。
まとめ
メールアドレスの乗っ取りは、個人やビジネスにとって深刻な影響をもたらす可能性があります。
しかし、適切な対策を講じることで、リスクを大幅に減少させることができます。
強力なパスワードの設定や二要素認証の導入、セキュリティソフトの利用などの対策を実施し、自分自身と周囲の人々を守ることが重要です。
日常的なセキュリティ意識の向上と予防策の徹底が、サイバー攻撃から身を守る最善の方法です。