UTMのライセンスが切れたらどうなるのか?
2024.10.17営業マンから「UTM」を提案された際に気を付けるポイント
サイバー攻撃が頻繁に起こる昨今において、セキュリティ対策の意識を持つ人は増えてきています。
その一方で、営業マンから「セキュリティ対策しましょう」と提案され、本当に必要なのか?と疑心暗鬼になってしまうケースも少なくないのではないでしょうか?
今回は、営業マンから「UTM」を提案された際に、気を付けるべきポイントと注意点について解説します。
目次
営業マンとのやり取り
ある日、あなたのもとにセキュリティ対策の営業マンがやってきました。
彼はこのように伝えてきます。
「ランサムウェアに感染したら大変ですよ。そうなっても大丈夫ですか?」
「何か問題があったときに責任とれますか?」
「複合機から侵入されますよ」
「特に中小企業は狙われやすいですよ」
といったような、不安を煽るような営業トークを展開してきました。
「確かに、何かあってからでは遅いからな。対策した方がいいよな。」
とは思いつつも、
月20,000円で7年リース。
総額は168万円。
さすがにこれは高すぎるなって思いますよね。
セキュリティ対策はするべきではありますが、適切な選択をすることが最も大切です。
そもそもUTMは自社にとって必要なのか?それだけで安心できるでしょうか?
ここで気を付けるべきポイントを解説します。
1.UTMの基本を理解する
まず、「UTM」とは「Unified Threat Management」の略で、日本語では「統合脅威管理」と呼ばれます。
要するに、さまざまなセキュリティ機能を一つのデバイスで提供する仕組みです。
ウイルス対策やファイアウォール、侵入検知など、これまで個別に管理していた機能を一元化することで、効率的な管理が可能になります。
ただし、すべてを一つにまとめているため、導入前にしっかりと機能や性能を確認することが重要です。
2.ニーズに合った選択かどうか確認する
営業マンは「UTMは全ての企業に最適です」と言うかもしれませんが、実際には企業のニーズによって適切なセキュリティ対策は異なります。
たとえば、企業の規模や業種によって求められる機能が違ってくるのです。
「私たちの会社は数人で運営している飲食店ですが、UTMを導入する必要が本当にあるのでしょうか?」
このように、自社のニーズに合った選択かどうかを考える必要があります。
営業マンの言葉に流されず、自分たちのビジネスモデルやリスクに合った対策を選ぶようにしましょう。
3.コストを考える
UTMはセキュリティ対策ツールとしては優秀ですが、導入コストや維持費用が高額になる場合があります。
初期費用やリース契約費用、定期的なメンテナンスコストも考慮しなければなりません。
特にリースの場合、7年といった長期になるケースが多いため、自社の運営方針とコストパフォーマンス的に適切かどうかも検討するべきです。
4.他の選択肢との比較
セキュリティ対策において、絶対に長期リース契約を結ばなくてはならないといったわけではありません。
特に従業員数が少ない場合、通常のUTMではオーバースペックになりがちです。
その理由としては、UTMは30~50台のPCを対策する想定でリリースされていることが多いためですね。
2~3台程度のみ対策したいのに、長期リースを契約するのはあまりにも余計なコストが発生していると言えます。
その場合、別の選択肢としてクラウド型UTMがあげられます。
クラウド型UTMだと専用機器を必要とせず、PCごとにアプリをインストールして利用します。
そのため、長期リースを必要とせず、1年更新の短期契約で利用ができるようなモデルもあります。
このように、UTMといってもそれぞれ種類があるため、自社に最適なプランを選択するようにしましょう。
1年更新で契約できるサブスクUTM:「Cyber Gate-Cloud」詳細はこちら↓
5.導入後の運用体制
いざUTMを導入した後も、運用体制がしっかり整っているかどうかも確認するべき項目としてあげられます。
セキュリティは一度対策を施せば終わりではなく、継続的に監視やメンテナンスが必要になる場合はあります。
そのため、導入前に一度、具体的な運用方法やそのプランについて、営業マンに確認しておきましょう。
また、営業マンの中には悪質な提案をしてくる人も少なからずいます。
被害に遭わないためにも、自分自身がセキュリティ対策に関する知識をつけ、適切ではないと感じたら断ることも必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
営業マンから不安を煽られたり、導入するように促されたとしても、まずは検討してみることが大切です。
また、すべてを鵜呑みにするのではなく、本当にそうなのか?という視点を持つことも意識しましょう。
セキュリティ対策は企業の根幹を支える重要な要素になるため、しっかりと準備を整え、安心して運用できる環境を整えましょう。