UTM導入するまでの手順とは?正しい選択方法について解説
2024.10.11営業マンから「UTM」を提案された際に気を付けるポイント
2024.10.24UTMのライセンスが切れたらどうなるのか?
UTMは、基本的にライセンス期間が決まっている商品になります。
そのため、期間を過ぎるとライセンスが切れてしまいます。
今回は、UTMのライセンスが切れてしまうとどうなってしまうのか?また、どのように対応すべきかについて解説します。
目次
ライセンス切れによる影響
1.セキュリティ機能の制限
UTMのライセンスが切れると、侵入検知システム(IDS)、ウイルス対策などのセキュリティ機能が制限される可能性があります。
また、毎日更新されていたマルウェア情報が更新されなくなるといった影響もあります。
これによって、新たな脅威に対する防御が弱まり、システムが脆弱になることでより狙われやすくなる可能性が高まります。
2.更新プログラムが提供されない
ライセンスが切れると、ソフトウェアのアップデートやパッチが提供されなくなります。
システムの脆弱性に対する対策が行えず、長期間放置するとセキュリティリスクが増大してしまいます。
サイバー攻撃は常に更新されるため、新しい攻撃手法に対する防御策が講じられないと、結果的にネットワークの安定性にも影響が出ることが考えられます。
3.メーカーサポートの終了
ライセンスが切れると、メーカーからの技術サポートも受けられなくなります。
問題が発生した際に迅速に対応できないため、運用に支障をきたす可能性があります。
ライセンスが切れた状態で問い合わせしても対応が制限されてしまい、最悪システムの復旧ができなくなってしまうケースも出てくるかと思われます。
ライセンスが切れた際の適切な対処方法
1.早めの更新手続き
ライセンスの期限が近づいている場合、早めに更新手続きを行うことが重要です。
まず、契約書を確認し、ライセンスの有効期限や更新の手続きに関する詳細を把握しましょう。
特に、更新手続きには時間がかかることがあるため、期限が近づいてから慌てて手続きをするのは避けたいところです。
また、契約条件が変更される可能性もあるため、新しい条件についても事前に確認することでトラブルを回避できます。
これにより、無駄なコストを抑えつつ、必要な機能を継続的に利用できるようにします。
2.代替案の検討
現在のUTMが必要な機能を満たさない場合や、コストが高いと感じる場合もあるかと思います。
その際は、他のセキュリティソリューションや新しいUTMの導入を検討するのも一つの手です。
具体的には、UTMの機能(ファイアウォール、IDS/IPS、VPN、Webフィルタリングなど)が、自社のセキュリティポリシーにどのように貢献しているのかを評価します。
その上で、他社の製品やサービスを比較し、価格、機能、サポート体制などを総合的に検討しましょう。
また、最近の技術トレンドや業界の動向を踏まえて、新しいソリューションを取り入れることで、より効果的なセキュリティ体制を築くことができるかもしれません。
3.バックアップとセキュリティの再評価
ライセンスが切れた後も一定期間はUTMを使用できる場合がありますが、その間にバックアップやセキュリティ対策を見直す必要があります。
定期的なバックアップのスケジュールを設定し、データが安全に保管されているかを確認します。
さらに、UTMの機能が制限される場合には、外部のセキュリティ対策(例えば、クラウドストレージの利用や他のセキュリティソリューションの導入)を検討することも効果的です。
これにより、万が一の事態に備えることができます。
また、セキュリティポリシーや手順の見直しを行い、リスクの高い部分を洗い出して適切な対策を講じることも重要です。
再リース以外の導入方法は?
セキュリティ対策の更新が必要とは思いつつも、また新たに長期リースを契約したくないという事業者様も少なくないのではないでしょうか?
従来のUTMは、専用機器を購入し、長期リースを契約して支払いするという仕組みが一般的でした。
しかし、ここ最近は専用機器の設置を必要としない、クラウド型のUTMも普及してきています。
長期リースを必要としないクラウド型UTMについて、特徴やメリットについて解説します。
なぜ長期リースを必要としないのか?
クラウド型UTMは、従来のUTMのような専用機器を必要とせず、専用アプリをインストールして導入する形式です。
そのため、そもそもの「機器代金」が発生しません。
そのかわりに「ライセンス使用料」をお支払いする仕組みとなっており、こちらをお支払いしている期間はUTMが利用できるといった、サブスクモデルを採用しています。
それによって、1年単位で契約ができるようになりました。
詳しくはこちら:1年単位で契約ができるクラウド型UTM「Cyber Gate-Cloud 」
まとめ
UTMのライセンスが切れると、セキュリティ機能が制限され、サポートやソフトウェアのアップデートも停止します。
これにより、様々な攻撃に対する防御力が低下し、ネットワークが脆弱になります。
また、技術サポートが受けられなくなることで、問題発生時の迅速な対応が難しくなります。
このようなリスクを避けるためには、ライセンスの更新計画を早めに立てることが重要です。
加えて、現在のUTMが自社のニーズに合致しているか再確認し、必要であれば新たなソリューションの導入を検討することも大切になります。
今回紹介したクラウド型UTMは、長期リースを必要としないため、短期だけ使用したい場合には最適です。
セキュリティ対策ツールも様々な物が存在するため、しっかり見極めて選択していきましょう。